日本各地に存在する鎮守の森――
禁忌がある、神隠しが起こるなど、不思議で近寄りがたい雰囲気を持つものもある…
――そこは神域。
人の目からみえずとも今もなお確かに存在するもう一つの領域で、
彼らは彼らの歴史を紡いできた。
時に人間に干渉し、私たちにその断片を垣間見せることもある。
その森の一つに天黄楼、という領域があった。
ここに住む「八咫一族(やたのいちぞく)」は戦を得意とする一族だったが、
幾度にも及ぶ遠征によりいつしか疲弊し、内部の反乱を招いていた。
混乱を極めた城内に、かつて外に逃されていた一族当主の子が現れると、
彼は瞬く間にこれをおさめ、荒れてしまった天黄楼の再建を始めた。
天黄楼史上、最盛期の復活といわれた黒夜の時代。
彼らの過去、世界の姿を知るにつれ、
それはやはり断片に過ぎないことを目の当たりにするだろう。
天黄楼、という私たちとは少し違った世界を生きる魂たちの物語を、
私たちが少しだけ覗くことができる史書、それが天黄楼史です。
このサイトでは主にその史書が示した手法で管理人が著したメディアを
なるべく閲覧しやすくしておいていきます。